銭洗い
インド神話に、サラスバティーという河川の神がいた。食物や子孫など福をもたらす女神である。神話によっては、女神バーチュと混同され、雄弁、学問、技芸などの功徳をも備えるようになった。これが仏教に取り入れられて弁財天になったという。つまり、音楽・弁才・財福などをつかさどる女神が弁財天である。鎌倉の銭洗弁財天の言い伝えによると、平安末期、災害が続き貧困にあえぐ庶民のために、源頼朝が救済をここで祈願したという。その後、北条時頼が霊水で金銭を洗い、一家繁栄を祈った。それが今日の銭洗信仰の始まりとか。
水神の鏡くもれり梅雨近し
仏焔の白きはまれり水芭蕉
結界を越えてゆきたし水芭蕉
丈低き立子の墓やあやめ咲く
北風に気温あがらぬ今日の山昨日の猛暑の朝日かがよふ
大小の鏡ふたつが曇りたり効能ありや上之水神
奥宮の洞窟に笊ささげ持ち乙女三人銭洗ふなり
もののふの弓馬の道を伝へたる鎌倉谷戸にうぐひす啼くも
もののふの首検めし化粧坂軍勢あまた越えゆきにけり
化粧坂東鑑に見えざれば誰か作りしその名の由来
寄り付きの価格やいかに九時なればWebに開く株式市場
週末のダウ平均の値上りにわが持ち株の値戻りを期す
市場にも五月病ありこの時期は毎年下がる株式価格
回復を期してわが持つ銘柄の塩漬け期間はや三月なる
夜となく昼となく見る持ち株の利益制する原油の価格
ただひとつ持てる銘柄売買の頻繁なれば利益あがらぬ
株券は電子に変はる世となれど弁財天に手合はす吾は