天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ほたる袋

吾妻山にて

 キキョウ科の多年草で、釣鐘草、風鈴草、提灯花 などともいう。東アジアの山野にはえる。子供の頃は、この袋の中に、蛍の幼虫が泡に包まれて棲んでいるものと信じていた。蛍をとってこの花の中に入れて遊んだこともある。
 吾妻山にある浅間神社の小さな祠の周囲には、蛍袋がまとまって生えている。


     峡に入る荼毘所そこにもつりがね草  及川 貞
     道志みち蛍袋を手囲ひに       伊藤白潮