天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

藪茗荷

藤沢市新林公園にて

 山野のやや湿ったところにはえツユクサ科の多年草。夏から秋にかけて、莖の上部に五、六層の円錐花房を出し、白色の小花を密につける。花茗荷という。球形の実は藍色に熟す。


  所嫌はずはびこり花咲くやぶめうがひとり楽しむ
  この四五日を            吉田正俊


  はろばろと降(くだ)りたまひし小さ神草のあはひに
  立つ花茗荷             竹安隆代