天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

バナナ

バナナの花

 東南アジア原産、バショウ科の多年草。現在では熱帯各地で栽培されている。品種は500を越えるという。わが国では主に台湾、エクアドルから甘味のある品種の青いものを輸入し、熟してから食している。夏の季語。



      川を見るバナナの皮は手より落ち  高浜虚子
      村をゆくバナナ包みが香を放ち   飯田龍太
      夜の航武器のごとくにバナナ持ち  金子兜太
      青バナナ子に買ひあたふ港のドラ  細見綾子



      バナナ売る店の奥処のうす暗き
  朝なさな果物出せる食卓に子が手を伸ばす先ずはバナナに