林の中に自生する蛇の髭あるいは竜の髭と呼ぶユリ科の常緑多年草が晩秋から冬につける碧色の実のことである。俳句では冬の季語。
この家の竜の玉ともさやうなら 細川加賀
日当りの土いきいきと龍の玉 山田みづえ
生きものに眠るあはれや竜の玉 岡本 眸
波羅蜜のこゑこぼれてや龍の玉 長谷川櫂
ひさかたのそらいろの実がこぼれをり竜のひげの花は
いつ咲きたらむ 福田栄一
「竜の玉升(のぼ)さんと呼ぶ虚子のこゑ」道灌山の上の晴天
石田比呂志
石田比呂志の歌の上句は、飯田龍太の俳句である。
(注)右上の画像は、 http://www.google.com/search から引用した。