天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

銀杏

遊行寺の大銀杏

 黄葉の銀杏が街中にも山の中にも金色に輝いてこの世のものとも思えない。この時期になると必ず思い出す名句がある。

      銀杏散るまつただ中に法科あり
                 山口青邨


短歌では、次の作がよく知られている。

  金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり
  夕日の岡に          与謝野晶子
                    


      黄葉のどつとなだれて大銀杏
      大銀杏下は骨董市の寺       
      頼道の願ひは銀杏散る中に
      いちやう散る東海道を黄にそめて