2009-09-11 蝉の歌 ―アブラゼミ― 半翅目セミ科の昆虫。端翅まで55mm〜60mm。7月8月頃に地上に出てきて、油を煎るような音で鳴く。幼虫は6年間を地中で過ごし、7年目に地上に出る。わが国全土と朝鮮でも普通に見られる。 油蝉いま鳴きにけり大かぜのなごりの著るき 百日紅の花 斉藤茂吉 夏日てる屋上の床に油蝉ひとつおちしがあふむきに 鳴けり 結城哀草果 油蝉ビルのガラスにふと止まる力こもれる肢の繊毛 山形裕子 瘤なれやさくらの幹の油蝉