天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

熱海の夜

熱海湾を望む

 毎年のように大学同期卒業のメンバーが集まって同窓会を開いている。このメンバーは、大学時代から、山中湖や伊豆で合宿して騒いだ連中。かといって日頃は全く接触はない。世話役が気を使っているからである。
 今年は、熱海で開催、十名の出席であった。


      天頂に三日月かかる熱海城


  青き光赤き光が点滅す暮れなづみたる沖の初島
  山の辺に照明白き熱海城空の高みに秋の三日月
  おほかたは白髪禿頭大学の同窓会の熱海の夜は
  東大の応用計測同窓会OK会とわが名付けたる
  わがひとり部屋にひきとり寝につけり飲み放題の
  酒飲み過ぎて


  夜更けてなほもやまざる高鼾窓外走る自動車の音
  夕食のひととき語り別れけり熱海の夜の同窓会は