天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

寒餅

スーパーで購入したもの

 寒中に搗く餅のこと。ひびわれや黴が生じにくく、保存がきく。温かい地方では、切り餅にし、水に浸して貯蔵する。かき餅やあられ餅にしておくことも。


     湖に響く寒餅搗きにけり     室積徂春
     住みつきし町がふるさと寒の餅  風間啓二


  春雷の行かそけかる夜なりけり寒餅の水の雫切らしむ
                     北原白秋
  寒餅がみるみるふくらむ網の上立腹するのはお互いさまだ
                     水野昌雄