鎌倉の荏柄天神は、菅原道真を祭神とし、長治元年(1104)の創建と伝える。大宰府天満宮、北野天満宮と並ぶ日本三古天神の一つ。鎌倉幕府の鬼門の鎮守とされた。「吾妻鏡」にも、二代将軍頼家が大江広元を奉幣使として菅公300年忌を盛大に執行した事などが記されているらしい。訪れた日は、たまたま初天神、筆供養の日であった。
尚行けば荏柄天神野菊咲く 高浜虚子
初天神学問の絵馬恋の絵馬 結城一雄
境内には、清水崑、横山隆一らによって建てられた絵筆塚がある。他に先がけて紅梅が咲いていた。
紅梅の荏柄天神筆供養
紅梅の花うかべたり手水鉢
巫女の売る甘酒とろり初天神
托鉢の僧息白く立ち尽くす