2010-03-08 港 水の門からきている。河や海の水の出入口。瀬戸とも言った。現在は、船が碇泊する河口や湾内の施設を指す。漁船が碇泊するところが漁港である。 磯の崎漕ぎ廻(た)み行けば近江の海(み)八十(やそ)の湊に 鵠(たづ)多(さは)に鳴く 万葉集・高市黒人 もみぢ葉の流れてとまるみなとには紅ふかき波やたつらむ 古今集・素性 ゆくさきもなほ旅ながら船はてむ港に近くなるぞうれしき 野村望東尼 大船のはてし港の岸に来て海を渡らぬ身をかへりみつ 岡 麓 篠つく雨街を叩けりしぶきつつ待てるお前を港と思う 佐佐木幸綱