力石(ちからいし)を詠む
びっくりした! というのが実感。日本全国の力石を調査して本にまとめている教授がおられるのだ。その人は、四日市大学経済学部の高島愼助先生。医学博士である。わがブログで力石を詠んでいたことに注目され、連絡頂いた。高島先生は、ご自身のブログ
http://www.za.ztv.ne.jp/takashim/
でも判るように、大変ユニークな調査・研究をされている。体育学史、民族学の立場から、日本全国の力石を調査されている(北海道から沖縄まで、二十六巻が出版済)だけでなく、力石を詠んだ短歌、俳句、川柳なども集めて本にされているのだ。すでに三巻を出版されている。その第一集を贈って頂いた。俳句が多いが。例えば、
春を経し七ツの年の力石 芭蕉
人垣と石担ぐ人鰯雲 高島慎助
大百天百合さしかけて力石 酒井一止
初詣ためしてもみる力石 詠み人知らず
藤袴揺れ雷電の力石 朝妻 力
枯れるもの枯れてどっかと力石 志水千代子
稲刈りの手を休めての石談義 斎藤保夫
雨蛙抱えているや力石 薄井逸走
若き日にかつぎし寺の力石昔のままに置かれてありぬ
石井英章
みなさんの市町村の力石は、知られているだろうか、教えたい人、あるいはそれに関する短詩を詠んだ人は、高島先生のブログにアクセスされたい。ちなみに、わが馴染みの江ノ島神社奥津宮の力石や大磯の虎御石は、すでに取りあげられているらしい。