天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

神奈川の力石3

光明寺にて

 現在、横浜市内の力石をめぐっている。今回は以下の三カ所を訪ねた。平戸白旗神社はその場所を探すのにかなり歩いた。弘明寺では、どれが力石なのか、お寺の人に聞いたが分らなかった。高島教授の著書で確認した。光明寺では、石が八つ手の下にあって気付くのに時間がかかった。


[平戸白旗神社]戸塚区平戸町
     力石見つけてうれし夏木立
  力石探す神社の正面に笹竜胆の家紋が光る
  緑陰の石段のぼり本殿のめぐりに探すかの力石
  盆栽のごとき植木の下にあり角張る石の横の丸石
  それらしく見えねば困る力石ためつすがめつ顔近づけて
  力石見つけて帰る軒先に雀ちゆりちゆり鳴きにけるかも

この日の所感:
  無駄足を覚悟に探す力石寺社の所在を先ず確かめて
  一日に一カ所探す力石汗を拭き拭き今日もわが行く


弘明寺]南区弘明寺
     梅雨空を見上げバス待つ石めぐり

  七つ石うちの三つは小さめで持ち上ぐること可能なるらむ


光明寺栄区上郷町
     あぢさゐや親鸞と見る力石

  親鸞の視線の先に力石鐘楼横の八つ手の下に
  立札は八つ手に隠れ読み難し一度見過ごすその力石
  立札に石の由来の書かれたり八つ手掻き分けその文を読む