天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ポスト

江ノ島郵便局

 郵便事業が始まったのは、明治四年三月。翌明治五年、東京府下に郵便取扱所を開設するにあたり、書状箱を設置した。これがポストの始まりである。郵便法による正式名称は郵便差出箱。日本の初期のポストの色は黒色だった。しかし街灯などが十分に整備されていなかったため、夜間は見えづらくなるなどの問題がおきた。それで1901年(明治34年)に鉄製のポストを試験導入した際に赤色に変えられたという。それ以降、赤色ポストが定着した。


  夜(よは)に成れる原稿もちて寢しづまる道をゆくポストのある
  ところまで                  木俣 修