2011-05-11 鯉のぼり 出世魚の鯉の滝登りにちなんで、端午の節句にたてる。五月鯉とも。 人の家の鯉のぼりを見せむとて嬰児(みどりご)抱き外に 出でたり 岡 麓 子をもちて鯉ののぼりをたてにけりふるきならひに幸を 祝(ほ)がむため 平福 百穂 両岸の街には今朝は鯉幟みなかみ遠くあまた見えつも 新井 洸 鯉のぼり黒紗(こくしや)の幅をひるがへす中空にして陽は かがやけり 岡本かの子 平成の五月の空に吹き流す緋鯉真鯉に臓(はらわた)の無し 石田比呂志 子らあれば高だか泳ぐ鯉幟雪原の空に光やさしく 清原日出夫