天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ウィスキー

ワイルド・ターキー(ある日の晩酌)

 百科事典によれば、今日のウィスキーの原型はイギリスにあり、12世紀頃とされる。原料と製法からモルトとグレーンに分類される。
 ◆モルトウィスキー: 大麦麦芽のみが原料。単式蒸留機で2回蒸留
  する。麦芽を乾燥させるのにピートを用いるので燻臭がつく。
  また蒸留後、ナラ樽に入れて数年以上貯蔵・熟成させる。
 ◆グレーンウィスキー: 大麦麦芽ライ麦、大麦、トウモロコシ
  などを加えたものが原料。連続式蒸留機で蒸留。モルトに比べて
  アルコール分が高い。バーボンはトウモロコシを主原料とする。
ブレンドウィスキーは両者を調合したもので、スコッチウィスキーの多くは
これに属する。


  またたびを食みては昼をウヰスキー飲みつつぞゐる八月十五日
                       宮 柊二
  老いぬれば妻にしたがはず真夜中にウイスキーの氷塊崩るる音す
                       国崎望久太郎
  感性のやせゆく夜か水割りのグラスふりつつとかす氷片
                       片岡 明
  ジャックダニエルかの春われに髭濃くて瞋りを呷(あお)るごとく
  飲みいき                 永田和宏


わが晩酌は、もっぱらモルトかバーボンである。スコッチ、アイリッシュ、カナディアンなども時々飲む。スコッチが一般的で飲み易いが、それに慣れてくると少し癖のある種類がほしくなる。このことは焼酎についても言える。当たり前かも知れないが、値段が高いものほど旨い。