天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

カレー

わが食卓より

 インドを中心に中近東から東南アジア一帯で用いられる混合香辛料、またそれで味付けをした料理のこと。タミル語のカリ(スープの具)が語源という。アニス、ウコン、コショウ、メース、トウガラシ、ナツメグニッケイ、カルダモン、オールスパイス等を混合したもの。暑い時期の食欲増進、消化促進に効果あり。


  口疼(ひび)き汗噴くほどのカレー欲り炒りしがあはれ髪も
  香に染む             蒔田さくら子


  辛きカレーを喰うカウンターのおとこがたしかに大きく見えぬ
                     高瀬一誌
  「今日は笑わないから」という友のいて昼のカレーにコロッケ
  落とす               梅内美華子