天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

紅葉狩ー大山寺ー

大山寺にて

 よく晴れた日に久しぶりに大山に出かけた。といっても以前はよく標高1252mの山頂まで登っていたのだが、そこまでは頑張れない。徒歩で女坂を大山寺まで歩き、あとはケーブルカーで阿夫利神社(下社)に登り、またケーブルカーで大山駅まで下山した。今年も大山寺の前のすばらしい紅葉を見ることができた。夜はライトアップされる。この夜景を見て温泉に入り猪鍋を食べて一泊して帰るのが理想だが、いまだ一度も経験していない。


     谷間にもみぢなだるる日射かな
     もみぢ山ケーブルカーの音すなり
     赤錆のレールなだるる山もみぢ
     多摩川の水の青みに冬を知る


  中国人、韓国人も腰抜かし見惚れてゐたり大山もみぢ
  伊勢原を眼下にのぞみ子供等とケーブルカーを待ちて列なす
  人知れず草木を食みて鹿の棲む雨降山にもみぢ見に来し
  鹿の棲む雨降山の紅葉に列なしのぼる老人のむれ
  子供らに席ゆづられしケーブルカー窓に流るる木々の紅葉