天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

第90回箱根駅伝

復路先頭の東洋大走者

 例年のように今年も家の近くで走者を見守った。全体はテレビで見た。山梨学院大が2区で途中棄権となったのは、残念。例年、アフリカ人の学生がごぼう抜きするのが見ものなのだが、今年は、その学生が途中で右足の疲労骨折とかで走れなくなった。箱根の山登りも注目の区間だが、新記録は出なかった。繰り上げスタートになった大学の走者が、襷を渡せず中継点の直前でがっくり倒れ込むを見ると同情に堪えないが、しっかり中継点まで全力で走り込んでほしい。


  早々と路傍に集ひ走者待つ第九十回の箱根駅伝
  大学の幟立てたる路傍にはOBらしき老人もゐる
  先頭の往路走者に間に合はず途中から撮る箱根駅伝
  苦しげに白き息吐き駈けきたる最後の走者に大き声援
  二日目は早めに出でて待つてゐる鉄砲宿の寒空の下
  あと4秒足らず繰り上げスタートすアナウンサーは涙声なり
  若者は爽やかならむ挫けずに走り続けてゴールに着けば