天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

力石探訪のコツ

座間市入谷にて

 今まで十七回にわたり「神奈川の力石」と題して、神奈川県下にある多くの力石を見て来た。この探訪のきっかけは、四日市大学の高島教授の著書『神奈川の力石』(2014年2月3日刊、岩田書院)にある。高島先生は力石研究の第一人者であり、北海道から沖縄まで日本全国を調査対象にされている。日本には、力石が15037個あるという。一番多いのは埼玉県で2819個、次に兵庫県の1567個、三番目に東京の1448個と続く。わが住む神奈川県には、423個がある。こうした力石は歌枕や俳枕になるのではないかと考えて、神奈川県下のいくつもの力石を訪ね歩いた次第である。
 力石は多くの場合、村々の神社、お寺、地蔵堂などに残っている。その場所を訪ねて力石を探すのである。交通費がバカにならないので、効率の良い手順が必須になる。わが失敗の経験から以下に、力石探訪のコツをご紹介しよう。神奈川県の場合を例にとる。
(1) 高島教授の著書『神奈川の力石』の中から訪ねたい力石
    を選ぶ。
(2) その場所(住所)が書かれているので、Googleの地図で
    確認する。コピーをとる(Googleと契約が必要)。
(3) その地の近くを通るバス路線を調べる。コピーをとる。
    次に発着時刻を調べる。一時間に一本しかない路線もある。
    これが一番手間取る。
(4) 目的の場所に到着すると『神奈川の力石』の中の所定の
    写真の石を境内に探す。本に掲載の写真が撮られた時期と
    現在の状態とは違っている場合もあるので、見逃さない
    ように注意を要する。石の上に物が置かれている場合もある。

 なおスマホなどでナビ機能があれば、力石のある場所を入力して、地図に沿った案内を活用できるだろう。残念ながら私はこうした道具を持たないので、この方法を試したことがない。


[参考]四日市大学高島研究室: http://www.za.ztv.ne.jp/takashim/