天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

オーロラ

BSアサヒの放映画像から

 日本語では極光と呼ばれるオーロラは、太陽から流れてくるプラズマと地球の磁場とが相互作用することにより出現する。北極近辺のオーロラを北極光、南極近辺のオーロラを南極光という。あまり話題にならないが、オーロラの出ているところでは、発電がされている。その出力はおよそ10の12乗ワット、出せる電圧は数百キロボルト。そこから電流はおよそ数百万から数千万アンペアとなるらしい。とんでもない発電所といえる。


  わがために織るとし聞けばいまだ見ぬオーロラのごとし
  一枚の布                大西民子


  湧き上がりあるいは沈みオーロラの赤光緑光闇に音なし
                      秋葉四郎
  しづかなる二十四時にてオーロラの顕ちのまにまに亡き
  人悲し                 秋葉四郎


  ほしいまま動き流れて濃きみどりあはき緑の層なす光
                      秋葉四郎
  オーロラにあこがれながら人体はけむりなりけりうらしま
  たろう                 渡辺松男


  オーロラの光の下に立ちなげくわが棲む位置も秘められてあり
                     大内與五郎