天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

自然薯(続)

NHKテレビ「キッチンが走る」より

 昨年の1月13日にとりあげているので、その続きである。学名にDiossorea Japonica Thunbとあるように、日本原産の野生種の芋である。ナガイモと自然薯はとろろにするとよく似ているが、染色体が異なり、植物分類学上では違う種類になっている。自然薯に豊富な栄養があることは、世界最古の中国の薬学書『神農本草経』に記されている。わが国では、貝原益軒の『和歌食物草子』でも紹介されている。


  君が作る大和の国の山の芋食ひたるあとは芽を土に埋む
                     土屋文明
  自然薯の蔓巻きのぼる空あをく黄の色葉冴えて霜月に入る
                     秋葉雄愛
  山ノ芋ハオイデオイデヲスルゴトク葉ヲフリテヲリ小サキ
  ソノ葉               一ノ関忠人