天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

新米

NHKニュースの映像から

 当年に収穫した米。今年米とも。水分が多いので水加減に注意して炊く。


     新米を詰められ袋立ちあがる    江川千代八
     新米といふよろこびのかすかなり  飯田龍太
     花嫁のヴェールに撒けり今年米   堀口星眠
     新米や百の倉の戸みな開く     仲田やゑ


  たきたての塩のむすびを二つづつ今年の新(しん)の雪白の米
                      岡 麓
  新米の一番米を餉(け)にたきて風邪にこもれる身をぞ養ふ
                     吉植庄亮
  つやつやと燈のもとに光(て)る新米に心とめず食(を)す吾と
  なりゐし              佐佐木治綱