ケシ科の多年草で、本州中部以北の高山帯の砂礫地に生える。名前の由来は、花が馬(駒)の顔に似ているところにある(命名者:牧野富太郎)。「高山植物の女王」と呼ばれる。株は有毒で、アルカロイドのディセントリンやプロトピンなどのモルヒネ様物質を含む。症状として嘔吐・体温の低下・呼吸麻痺・心臓麻痺が現れる。花言葉は、「高嶺の花」・「誇り」・「気高い心」・「貴重品」など。
駒草の花がまぼろしに見ゆるなど用なきことは
人にし言はず 吉田正俊
駒草のむらがる花のさかりなり白馬の山雪踏み
こゆれば 窪田章一郎
白馬岳も駒草の有名な群生地である。