天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

平塚の七夕まつり

平塚商店街にて

 今年も平塚の七夕まつりに出かけた。関東三大七夕祭りの一つで、他の二つは、入間川七夕まつり(埼玉県狭山市)と茂原七夕まつり(千葉県茂原市)。観客動員数では、平塚が圧倒的に多い。その歴史は割りと浅く、終戦後の1950年7月に復興まつりが開催されたのが始まりである。1993年のからは、名称が「湘南ひらつか七夕まつり」となった。
 JR平塚駅での人の混みようは身の危険を覚えるほどであった。


     七夕の街の近くを出水川
     逢引の七夕飾り源氏もの
     七夕や太字に書ける願ひ事
     園児らのつらなる七夕通りかな
     やすらかな死を七夕にねがひけり


  日盛りに屋台ならべて客を待つ平塚七夕まつりの初日
  声あげてチラシをくばるそれぞれの店の工夫の七夕飾り
  七夕の願ひ書く紙前にしておばさんと目があひてためらふ
  車椅子ならべて見上ぐ 老人に笑ひもたらす七夕飾り
  園児らをつれてめぐれる商店街七夕飾りに好き嫌ひあり
  みかん剥くキャベツを刻む道端に屋台ならべて七夕まつり
  七夕の平塚駅の混み合へば北口よりも西口へゆく
  天の川銀河ひとつを見るのみの千億年後の宇宙空間