天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

江ノ島・春まつり

江ノ島にて

 今年は、12日、13日に開催された。最も印象的だったのは、弁天橋の公園広場で開かれた和太鼓の演奏である。30個程度の太鼓が一斉に打ち鳴らされると、魂が大きく揺さぶられた。和太鼓は日本の心を象徴していると思う。和太鼓の演奏をもっと広く世界に紹介すれば、日本人の精神が容易に分ってもらえるのではないか。


     貝殼をあつめて分くる浜の春
     江ノ島に春を告げゐる太鼓かな
     和太鼓は日本のこころ春まつり
     春まつり復興支援に太鼓打つ
     春まつり客の立ち寄る力石
     ひき当てし大吉むすぶ柳かな
     春潮のべんてん丸に揺られけり
     べんてん丸着けばとび立つゆりかもめ


  三列にならべて叩く和太鼓はわが魂を揺るがせて鳴る
  ありし日の祖父の膝にてわが聞きし神楽太鼓がいまにひびかふ
  聞く人は身をゆるがせり和太鼓の音にこもれる大和魂
  サイコロをあまた入れたる壺振りて縦に立てたり大道芸は
  亀石と力石置く奥宮の境内に聞くとほき和太鼓
  札立てて宝籤売る地下道に「今日は大安吉日」のこゑ