天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

白旗の秋

白旗神社近くの銀杏並木

白旗神社の並びの公園には銀杏並木がある。その色づき具合で鎌倉の紅葉状態を判断しようと出かけてみた。銀杏が落ちていてかなり黄葉が進んでいた。
以前にも書いたが、相州藤沢の白旗神社には、源義経が祀られている。文治5年4月、奥州平泉の衣川において自害した義経の首は奥州から鎌倉に送られ、腰越の宿で和田義盛梶原景時によって首実検された。伝承では、腰越の海に捨てられた義経の首は、白旗川を上り、この地に辿り着いたいう。その首を村人が拾って洗った井戸が残っている。


     黄葉の銀杏並木やすべり台
     弁慶の力石見る七五三
     七五三子に触らせる力石


  黄葉の銀杏並木を見上げてはほうじ茶を飲む今日は晴天
  義経の首洗ひ井戸弁慶の力石見る白旗の秋