新元号「令和」発表
新元号発表の日は、朝からテレビの前に陣取って、成り行きを見守った。フジテレビであったか、人とAIとで元号を予想していた。結果はいずれも外れていた。AIといえど人間が情報とアルゴリズムを与えるので、それが適切でなければ予想は外れる。検証の説明なくしてAIを信じてはならない。
菅官房長官が新元号は「令和」だと発表した直後は、ピンとこない思いを抱いた人は多かったようだが、万葉集・巻五の梅歌三十二首の序文を典拠とする、という説明に納得して不満を言ったりケチをつける人は皆無であった。国民の大半が高く評価し、祝福し始めた。世界各国に通知されたが、さっそく中国の新聞は、梅にせよ漢字にせよ中国文化の影響下にあると報道した。それにしても日本の文化の継承の仕方に敬意をはらってもらいたいものである。ともかく、この日の日本は、まことに平和で祝福された国に思えた。
日本文学の研究者ロバート・キャンベル氏は、典拠の万葉集を離れて、「平和を制定し推し進める」を意味する元号だと、令和を漢字に基づいて解釈していた。もっともであり、有難い説である。これから一か月間は令和フィーバーが続くのだろう。
令和とふひびき新し朝桜
平成を惜しみ令和に花見酒
大化から二百四十八番目新元号は令和となりぬ
万葉集巻五の序文を典拠とす「令和」「令和」と皆ことほげり
令和なる文字の名前の人達を探し出だしてインタビューせり
「和を以つて貴しとなす」新元号「令和」のもてる意味にあらずや