天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

防風(ばうふう)

 日本の海岸に野生するハマボウフウをさす。

 

     防風のここまで砂に埋もれしと   高浜虚子

     美しき砂をこぼしぬ防風籠     富安風生

     防風とり怒涛の前にみな黙す    古館曹人

     防風とる砂浄ければひざまづく   末永感来

 

  わが丈に余れるいのち地に深くひそめ防風の強き根の張り

                      芦田高子

 

防風(ばうふう)