天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

菩提子(ぼだいし)

 俳句ではボダイジュともいう。テンジクボダイジュの実。淡黒色で丸くて香が強く、数珠を作る。

 

     菩提子の実を拾ひをる女人かな     高浜虚子

     菩提子の微光さゆるる日の表      中島花藻

     菩提子はかなしほとけは美しき     岸風三楼

     菩提子や息をひそめしまでにして    岸田稚魚

     菩提樹の実のくるくると弥陀の前    石井綾子

 

  鋸山(のこぎりやま)日本寺(にっぽんじ)に立つ菩提樹の丹朱(たんしゅ)の幹に

  心寄りゆく                 窪田空穂

 

菩提子(ぼだいし)