2022-09-04 歌人を詠むー子規(2/3) 二十歳の時より子規を考へて五十年つひに結論はなく 柴生田 稔 三十五で果つれば子規は翁(をう)たらずされど翁たる貌(かほ)を記憶す 今野寿美 あるときは牛乳五勺ココア入菓子パン数個 子規の咳かな 加藤治郎 遠き人子規とおもふに夢に逢ふわが深層の何の思ひか 扇畑忠雄 青年子規・青年漱石 ゆふぐれの大河に入るを見しごとし 草として 水原紫苑 正岡子規その文学の核にふる明治の雪のほのあかりせり 伊吹 純 雪のほのあかり