2005-11-30 指 十二月の短歌人・東京歌会は、毎年題詠だが、今年は「指」。通勤途上、国際ロボット展への往復途上で次のような歌を作ってみた。この中からどれを詠草として提出するか。 ヒロシマは親ゆび小ゆび薬ゆび人差しゆびも中ゆびも溶け 思はざる力ありけり赤き児は人差し指をつかみはなさぬ 指先の力加減に持ち上げてわが口元へカップジュースを 街路樹の銀杏が空も大地も黄金色に染めて、都市の冬は深まっていく。 調和なす木々のもみぢを称えけり 黄葉散る音に驚くベンチかな おとろふる日にかがやける黄葉を称へてやまず諸鳥の声