天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

対句技法

 「藍生」十二月号巻頭の黒田杏子主宰の作品では、対句技法が目立つ。
        銀漢や木の扉木の床山の音
        木の實落つ母との夢の底に落つ
        十三夜空海のこゑ雨のこゑ
        かくれ谷とは紅葉谷しぐれ虹
        秋冷のちちに捧ぐるははに捧ぐる

 俳句における韻律の好例といえよう。


 今日の産経俳壇・小沢實選につぎの句が入っていた。
        すれちがふ電車無人の秋灯(ともし)