天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

神代神楽

神代神楽

 今日は一月七日、人日、七草粥を食べて一年の健康を祈る日である。七草粥など絶えて食べたことなどないので、正月から風邪などひくのであろうか。朝は薬を飲み夕方には酒を飲む。健康のためには、散歩くらいはせねばならない。鶴ヶ丘八幡宮に初詣にゆく。

        初春や小町通りに福袋
        恵方売る小町通りの人力車
        薄氷に木の影おとす朝日かな
        舞殿は神代神楽初詣
        日出づる国初春の神楽かな
        着膨れておみくじ結ぶ小松かな
        薄氷の池をあゆめりユリカモメ
        波の間に水鳥かくす朝日影
        烏瓜風にふかるる西御門
        絵馬かくる荏柄天神七日かな
        人日の荏柄天神絵筆塚
        獅子吼せし説法址の淑気かな

  咳止めの飴切るまねの店員が俎板たたく参道の春
  破魔矢持ち神代神楽みる人の皆着膨れて一月七日
  初春の朝日に照れる舞殿に神代神楽人笑はせる
  盃に大きく息を吹きかけて投げつけにけり厄割り石に
  人くぐる白き鳥居に金色の注連縄張れる大塔宮