天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

みたま祭

 靖国神社では、毎年恒例の「みたま祭」の最中である。
大中小の黄色い献灯や雪洞が多数、参道や境内に掲げられ、
参道両側にはギッシリと食べ物を主とする屋台が並んで
いる。参道の木立の中には、お化け屋敷も掛っている。
なんとも平和な光景である。
 閣僚の靖国参拝についてエラク問題視する向きもあるが、
次のように考えれば、内政干渉もなくなり納まるはず。


1.政教分離の立場: 終戦までは、政治と宗教(神道
  が明確に分離されていなかった。よって明治以降の
  戦死者を国として靖国神社に祀ることにしてきた。
  しかし戦後は、国政と一宗教法人になった靖国神社
  とは、独立分離しており、そこに参拝するのは、
  あくまで私人としての立場でしかありえない。中国は先に
  これなら問題ない、と言明した。
2.国立墓地建設や分祀: 破綻をきたしている国家
  財政を使うのは、全くの無駄であり、検討すら
  むなしい。政治と宗教とが独立している故、政治家
  が分祀を言い出すことは無理。
3.国としての平和祈念: 終戦記念日に武道館に
  天皇、首相、三権の長与野党の国会議員などが一堂に会し、
  宗教とは無関係に祈念すればそれでよい。もちろん、各地で
  各宗教団体が独自に平和祈念することは、許されてよい。
  そこに公的肩書を持つ人が参加したとしても、私人としての
  立場でしかありえない。公的とは認められない。


 個人的には、宗教にも戦死者にも特段の関心はないが、税金の無駄使いは許せないし、平和だけはなんとしても守りたい。


  電線が鉄路の脇に埋まるらし「六万ボルト」の石柱が立つ
  通勤の朝をはげますごとく咲く駅のはづれのグラジオラスは