天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

銀杏の黄葉

遊行寺にて

 全国各地に、銀杏の銘木がある。鎌倉鶴ケ丘八幡宮の大銀杏が、野分の風に倒れたので、わが散策のルートは寂しくなった。東京九段の会社に通っていた頃は、靖国神社参道の銀杏並木が、この時期の楽しみであったのだが。わが家の近くでは、遊行寺境内の大銀杏に限られる。


     大銀杏空を黄に染め総本山
     大銀杏越しに拝める浄土かな


  一遍の銅像ありて大銀杏越しにをろがむ西方浄土
  霜月の朝の光を黄に染むる時宗総本山の銀杏は
  きのふ見し銀杏のもみぢ思ひ出づカナディアアン・クラブ・
  ウィスキーの色