天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

片瀬漁港

新片瀬漁港

 クリスマスの水族館もおもしろかろうと江ノ島まで出かけたが、入り口に並んでいる人の多さにしらけて、中に入るのをやめた。しょうがないので浜辺に出ると、随分時間がかかっていた新築の片瀬漁港がほぼ完成していた。



  採水地はフランスといふ自然水ペットボトルを江ノ島に買ふ
  子供らの釣りを見てゐる日曜日片瀬漁港の白き突堤
  来む年も多難なるべし西空に黒くかすめる大山の峰
  あたたかきシャワーの後にあつあつの豚汁すする師走遠泳
  透明の羽根立ててくる江ノ島の波の静けきウィンドサーフィン
  黒雲の隙間射しくる光線の下に集へり白き帆の群
  静かなる海に向かひてサーファは波のうねりをあかず待ちゐき
  ぼんやりと座席に見上ぐ週刊誌吊広告の過激なる記事
  神道も英語で学ぶ日本の后候補を人知るなゆめ
  石油資源使ひ切るべし省エネは不要と言へり解剖学者
  週刊誌吊広告の記事あればうはさ話の種はつきまじ