2008-06-10 うつぼ草 シソ科の多年草。六、七月ころ茎の頂に筒型の花穂をつけ、濃紫色の唇形花を密につける。花穂は枯れると黒く変色する。「うつぼ」は矢を入れて背中に負う筒形の道具。これに似ているところからの命名というが、うつぼを見たことのある人は、稀であろうからピンとこない。枯れて花のない状態の方がうつぼをイメージしやすい。 紫の小さな筒花むらがりて槍の穂立つる野のうつぼ草 窪田空穂 路ばたの草とる人がとりのこし小砂利の中のうつぼ草の花 植松寿樹