天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ミモザ

鎌倉・来迎寺にて

 オーストラリア原産のマメ科の常緑高木。わが国には明治初期に渡来。三、四月に鮮黄色の小球状の花を房状につける。房アカシアともいう。


  南仏にミモザの花が咲き出せば黄のスカーフを
  われも取り出す          斉藤 史
  光量は誰のものともなき重さミモザ・アカシア両手に
  剰(あま)る           安永蕗子           
  身を逼(せ)むる不文の掟と思ふ夜もミモザがこぼす
  黄なる花びら           大西民子
                     

      来迎寺ミモザの花に迎へられ

  雨あがり墓所見学の来迎寺ミモザの花の金色に会ふ