2009-09-28 蓼(たで) タデ科の一年草。夏から秋に細長い花穂をだし、赤味を帯びた小花をつける。紅蓼の芽は刺身のつまに用いる。 たでの花ゆふべの風にゆられをり人の憂は 人のものなる 佐佐木信綱 わが歩む小野のうへにて蓼の花咲くべくなりぬ 夏をはりけり 斉藤茂吉 白々と蓼のしげりに風ふけば秋はまぢかき 戦場が原 四賀光子 道のべの残暑のひかりくれなゐの蓼は同じ穂の 咲き潜るらし 佐藤佐太郎