天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

目白

熱海糸川にて

 メジロ科の鳥。目の周りの白い輪が特徴で、名前の由来。英名でも "White-eye" と呼ばれる。中国語名では「繡眼鳥」で、やはり名前の由来となっている。寢る時は群れて枝にとまる習性がある。俳句では、夏の季語だが、目立つのは早春である。


  相連れて目白の来れば声に呼ぶ妻にやさしき人の生(よ)はあれ
                     近藤芳美
  しづかなる楽のごとくに移りくる目白の群を庭に待ちをり
                     岡野弘彦
  めじろの瞳祖父に飼われて湿りやすくつねに映せり戦後の家を
                     岸上大作