天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

葉山湘南国際村センター

湘南国際村センター前の丘陵

 手近のつつじの名所といえば、葉山湘南国際村センター前方のつつじが丘を先ず思う。それで出かけてみたのだが、満開にはかなり時間が必要なようであった。いつものことながら、ここから子安の里を下って佐島側の海岸まで歩いた。そこから葉山御用邸までバスに乗った。葉山海岸には、大勢の幼稚園児たちが遊びに来ていた。


    鴨二羽が身をまかせたる春の川
    鈴なりの桐の花ちる山路かな
    松原は春の潮騒御用邸


  皐月くるつつじが丘にわが立てど見ごろに間ありつつじの花は
  つつじ咲く丘のなだりに拓きたるテニスコートにボール打つ音
  開発のすすみし山の道の辺に桐の木ありて鈴なりの花
  あらうことか起点と終点とり違へ描きたる案内図わが行きまどふ
  源平の蛍棲むとふ山間の細き流れは水音高し
  子安川関渡川合流し流れゆくなり佐島の海へ
  鎌倉をみぎ手に見たりあぶずりの浜はねむたき春の潮騒