天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

さがみ縦貫道

さがみ縦貫道寒川付近

 さがみ縦貫道は圏央道の一部で、茅ヶ崎新湘南バイパスより分かれたあと相模川に沿って北上し、八王子JCTで既設の圏央道及び中央道に接続する。この内、神奈川県内の名称として 正式に「さがみ縦貫道路」と書く。平成21年度に東名・海老名JCTから海老名ICまでが開通、 平成22年度に新湘南バイパスから相模原ICまでが開通の予定。この先城山IC、八王子南ICを経て中央道八王子JCTまでは平成24年度完成目標という。
 JR相模線の宮山駅で降りて、相模川の岸に出る際に、工事中のこの縦貫道の下をくぐることになるのだが、しばらくご無沙汰している間に驚くほど進捗していた。

     魚跳ねて炎天ゆがむ波紋かな
     魚跳ねて炎暑の川面しづまりぬ
     寒川や鉄路に沿へる梨畑
     寒川の宮居に売るも梨、葡萄

     
  一連の泡湧く見れば川底に息継ぐもののあるを思ほゆ
  川岸のテトラポッドの蔭に棲み幼時をすごす鮠なども見ゆ
  魚跳ねて波紋ひろがる川の面に焼却場の塔ゆがみたり
  中空を貫きたる道の下の辺に袋かけせる梨ふとりたり
  炎帝の力みなぎる天の下風のすがしき樟の木の杜
  橋脚の高きがならび支へたり工事半ばのさがみ縦貫道
  あれこれと選び飲み来しウィスキー今愛飲のホワイト・ホース