天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

目薬

わが身辺から

 通常、点眼薬をさす。抗生物資、サルファ剤、ビタミン、収斂剤などの水溶液や油液などで粘膜を刺激しないようにpH,浸透圧、成分の配合などが工夫されている。


  目薬の一滴をさししばかりにてわが目は水のかたまりとなる
                     岡崎康行
  目薬のしづくをふかくたたへたる近江(あふみ)遠江(とほたふみ)
  ふたつのまなこ            小池 光


  目薬のつめたき雫したたれば心に開く菖蒲(あやめ)むらさき
                     岡部桂一郎