雀くらいの大きさで、胸の黒いネクタイのような模様が特徴。低地から山地に分布するが、市街地の公園でも見かける。先日、初春の寒い中、鎌倉長谷に出かけた折に、光則寺の境内で見かけたが、俳句では夏の季語なのである。
妻呼べば四十雀また一羽殖ゆ 波戸岡旭
四十雀絵より小さく来たりけり 中西夕紀
いつも番(つがひ)で来る四十雀このあたりに幾組のゐて
幾組で来る 吉野昌夫
不時の声して四十雀が入りてあそぶ沙羅の木蔭の古りたる
巣箱 上田三四二
私を見ながらたつぷり歌ふ四十雀あらがたう奥さんによろしく
石川不二子
ツッピンと鳴くしじふからツッピンと枝を移りてまたの
ツッピン 坂出裕子
