天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

シジュウカラ

横浜市舞岡公園にて

 四十雀は、鳥類スズメ目シジュウカラシジュウカラ属の一種。留鳥。頭と喉が黒く、頬の白色がめだつ。大変活発に動くので、また近づいてカメラを構えるとすぐに飛び立つので、私のような素人の撮影は容易でない。安価なデジカメでは右の写真が精いっぱい。


     老の名の有共(ありとも)しらで四十から   芭蕉
     暫くは四十雀来てなつかしき      高浜虚子
     山の杉は暗く愚直に四十雀       森 澄雄
     飛鳥川夕日をながし四十雀       吉向宗心


  四十雀なにさはいそぐここにある松が枝にはしばしだに居よ
                      長塚 節
  低くして手の届きなむ下枝に啼きてあそべる四十雀の鳥
                      若山牧水
  朝鳥の来鳴く欅の窓を近み四十雀の小さき舌見ゆるなり
                      佐佐木幸綱