天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

スケート(2)

NHK

 スケートの競技には大別して、スピードスケート、フィギュアスケート、アイスホッケー、ショートトラックの4種類がある。スケートが本格的に近代化するのは、鉄製のブレードが普及してからである。靴と鉄製ブレードの一体化により、スピードもフィギュアも飛躍的に進展した。1892年に国際スケート連盟が創立された。日本では、1909年に長野県諏訪湖でスピードスケート大会が開催されている。


  春夜、電車のまぶたおもたきわれにむけ青年のスケート
  靴の蒼き刃             塚本邦雄


  母国信ぜずこのスケートの青年ら春氷縦横無尽に傷(いた)め
                    塚本邦雄
  少女の手とりて滑れば木崎湖を血だまりにしてわななく落暉
                    春日井建
  青年の氷跡をたどり滑りゆけば愛は刃身(エツジ)に研(と)が
  れてゆけり             春日井建