天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

りんごの花

ヒメリンゴ(俣野別邸庭園にて)

 林檎はバラ科の落葉木。欧州東部からアジア中部の原産。花は白色または帯紅白色の五弁。観賞用樹木や盆栽として植えられる実の小さな姫林檎もある。右上の画像は、その姫林檎の花である。


  林檎さくところを行けり紅に白まじはりて日に照らふ花
                    佐藤佐太郎
  ふかぶかと林檎樹林の花あかり夕べの頃はこころもしろし
                     斎藤 史
  月日経て苦しきものは積るらし瘤ある林檎樹花散らしをり
                    馬場あき子
  東北へ旅行く父へ降りかかるりんごの花か冷えぞ身に沁む
                    佐佐木幸綱