天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

可睡ゆりの園

袋井市久能にて

 静岡県袋井市久能にあり、可睡斎の東側丘陵地3万坪に広がる。ちなみに可睡斎は悠久六百年の歴史を刻む東海屈指の曹洞宗の巨刹で、徳川家康が名づけた。
今回初めて訪れたのだが、百合の種類と規模に驚いた。日本にこんな場所があるとは。回遊式の日本庭園、高さ20mから滝き落ちる滝、池、瓦葺の茶室を配置した優雅さをもつ。
ちなみに、百合の原種は世界に約96種分布しているという。アジアに59種、北アメリカ25種、ヨーロッパ12種、日本には15種などが自生しているらしい。日本固有種は、オトメユリ、ウケユリ、タモトユリ、ヤマユリサクユリ、イワトユリの7種とのこと。
 なお、このゆり園の開園期間は、5月31日(土)〜7月6日(日)。


  遠近(をちこち)の丘のなだりにとりどりの色の花咲く
  可睡ゆり園


  ひとつかみ粒餌を撒けば鯉がくる背鰭水脈ひく
  百合園の池


  袋井の里にむれ咲く百合の花赤やピンクや白や黄色の
  老人が熱中症に倒れたり救急車くる百合園の門