天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

鷹(3)

ハシタカ(里山野鳥図鑑から

 百科事典によると、鷹は世界中の草原、砂漠、森林、海岸などの幅広い環境に生息する。食性は動物食で、昆虫、節足動物甲殻類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、動物の死骸などを食べる。樹上や岩場の上などに木の枝などを組み合わせた皿状の巣を作り、卵を産む。


  冬潮の見ゆる巌の上の碑に近よりて鷹の句をひとつよむ
                     木俣 修
  鷹追うて目をひろびろと青空へ投げおり父の恋も知りたき
                     寺山修司
  剥製の鷹ひっそりと冷えている夜なりひとり海見にゆかむ
                     寺山修司
  山肌を走れる影は朝空を鷹のごとくに翔けゆく雲か
                     橋本喜典
  鷹ありと指せば鷹あり一点の不羈の心の澄める碧天
                    馬場あき子
  落ちて鳴く鷹にはあれど高き樹の高きに宿る習性捨てず
                     平山良明


(注)右上の画像は、「里山野鳥図鑑」のHP
   http://www.ts-pw.com/birdbook/birdbook.html
   から借用した。